ポアントを履く年齢

30年くらい前。私が名古屋に戻りスタジオでクラスを持ち始めた頃。ある、バレエの為の足の解剖学の本が出版されました。

内容は、足の甲の伸びる伸びないは生まれつきです。みたいな本でした。手術すれば、甲は出ますよ。みたいな事も書かれておりました。

しかし、そこには、ポアントを履き始めた年齢と、15歳の時点での怪我の頻度が表になっておりました。

一番少ないのが12歳。
そして、次にカーブが大きく変わるのが10歳でした。

当時、うちのスタジオでは1年生からポアントを履かせていました。母に相談をしました。
まだ、幼稚園の子供もポアントを履いているスタジオも多かった頃でした。

12歳か10歳か悩みながら10歳にしておりました。

それから、5年程経った頃、アメリカで踊っていた、パリオペラ座出身の先生の講習会を受講いたしました。

その時、その先生は、「何故日本は小さな子供がポアントを履いているのか?」と驚いていらっしゃいました。

フランスでは、バーなしで12歳以下の子供にポアントを履かせたら児童虐待(通訳さんの訳だからはっきりわからないけれど、あまり強いものではないがとも仰っていました。)になるのに。とおっしゃっていました。

だから、ポアントを履き始める時、12歳からの方が怪我が少ないことも、フランスの児童虐待になる話も、会話の中でお母様や、本人に伝えてはいました。

私は10歳でいいのかと自問自答。
ためらいはありましたが、受験期に入る事もあり、10歳のままでした。

最近、DLS(ダンサーズライフサポート)の佐藤愛さんに解剖学を学び始め、やはり、ポアントを履かせるのは12歳以上と伺いました。

最近、YABC等コンクールも、11歳以下のポアントをはかなくていいコンクールが増えてきました。

ようやく12歳からポアントの時代がきたなーと思っております。



塩田バレエスタジオ Shiota Ballet Studio

名古屋市瑞穂区にあるバレエスタジオです。 地下鉄桜通線桜山駅より徒歩5分

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