バーレッスン
「さあ、始めましょう」
レッスン時間が来たので、声をかけたら
「カチカチのお稽古したくない〜」
小さな声ですがるような声。
あーわかるよ。でもね。バーレッスンはとっても大切なんだよー。
多分、彼女は(彼女に限らず、もしかしたら、何も知らずにバレエ 習う子は)バレエってなんか、むちゃくちゃ柔らかいイメージだから、足も手もぐにゃぐにゃにすれば良いと思っていて、後は楽しく身体動かして踊りたいのに、
先生はバーにつかまって、
「お背中真っ直ぐ!引き上げて!肩おろして、お首伸ばして!お膝真っ直ぐ!脚を付け根から開いて!腰動かさないように、脚を付け根から開いたまま(前や横や後に)動かして!」
(本当、初歩のレッスンは退屈なのに、初心者には、無茶だぁーってこと言わなきゃだ。)
バーレッスンがきちんと出来てくると、センターに出て動いてもあちらこちらに移動してしまわず、重心のコントロールもできるようになります。より、自由に、より、大きく美しく動くための芯を掴むための基礎です。
彼女は、バーの間はじっと我慢。嫌な事だから、
なんとなく居るだけ。の時間。両手バーだと、右と左も上の空。順番も覚える気力もなく、トイレに逃げ込んでしまったりで、バーレッスンの大切さを理解してもらえません。
手を添えて直すと、綺麗にできる子です。なんとか順番覚えて、注意されてる事を直す様努力しつつ、ひととおりやってくれれば、基礎力はついてきます。
当スタジオでは、本格的なバレエ のレッスンになると、バレエ 嫌になってしまう生徒さんも多いので、バレエのお稽古に慣れないうちは、スキップのある、下のクラスも1クラス受講して頂いて、息抜きをしてもらっています。
バーレッスンに耐えれる精神力がつくまで、もう少し下のクラスにいた方が良さそう。下のクラスの方が楽しそうだし、上のクラスに入るのは、お互い辛くなるだけ。と思うのですが、彼女は多分もう一つ上のクラスに上がりたくなっている。今のまま、先に進んでも、後からやり直すのが大変です。
今日、偶然Googleのおすすめの記事から飛んだ、世界でバレエを指導していらっしゃるある先生のブログに
「1万回言ってるけど、バレエ は基礎が大事」
とありました。これは、普段から言っている事ですし、バレエに関わっている方はきっと、みんなおっしゃっていることですが、
「いったんバーレッスンの楽しさを理解したら、そこからがはじめて
「バレエを習う」
スタート地点に到達するわけです。」
という文を拝見し、良い言葉だなー。って思いました。本当にバーレッスンの大切さを理解しないと、始まらないので、そこからが、本当にバレエを習う事になる。そして、自分の体の動きを律する楽しみを知ると、(律しきれてないだろ!ってつっこまれそうですが)バーレッスン楽しくなります。バーレッスンでも、音に合わせて踊れます。(バーよりセンターレッスンの方が楽しい!でも良いですよ!)
でもね、センターも今まで、出来ない〜。って難しそうなのはやらずにいたけれど、先日、出来ない〜って言ったものの、初めてチャレンジした分進歩です。
前回のレッスン終了後、海外の同じ年頃、ちょっとお姉さん、大人のバーレッスンの動画を見せて、こうやって、みんなバーレッスンして、バレエ 上手になるんだよ。って話しました。バーレッスンの大切さをわかってくれたらいいなー。
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