厳しいけど

 3歳の頃からピアノと共にソルフェージュを習っていて、その音楽学校はかなりアカデミックで、翌年から習い始めた年子の弟たちは、楽しそうに「とんぼのめがね」を歌っていたのに、私は音符を歌っていて、聴音で和音をノートに書いていました。

 年長の頃には、一人前にドイツ音名で、ドミソの事をツェーエーゲーとか言わなきゃいけないクラスでした。

 一方、バレエ  を始めたその日。
私はタンジュした足先が内を向いてしまいました。

 何度やっても内向いてしまうので、注意されたわけでもないのですが、私は泣き出してしまいました。

 母は言いました。
「やっていればそのうちなおるわよ」

 内向いているのはわかるけど、自分の力だけでは直らず、しばらく悲しい思いをしてました。

 ピアノもソロフェージュも、今考えたら、たいしたことない理由でやめてしまいましたが、しっかりと、学べた事は、絶対音感があるわけではなく、何とか相対音感は身についてるだけですが、ふとした時に、小学生の頃、あれだけ出来た事は、自分の自信になっています。

 一方、バレエ  はずっとずっとコンプレックスだらけでした。足の上げ方も、東京へ行って、お姉さんたちに、どこに力入れて上げるか聞いたり。
(違うことは自分でも感じていました)
一年正しい上げ方意識してあげたら直るってはげまされ、その日から頑張りました。

 国費の国内留学生(1年留学が年に2人・2年留学が年に1人)が同時期に3人もいたりする、日本中から、地元でプリマだった人たちが集まっていた、江川先生の高度なレッスンを受けながら、お休みの日に、当時は中々大人のクラスはなくて、外国人のバレエ学校を出られた方が教えてくださっていた、基本の基本のクラス(某有名バレエ 団のソリストの方もいらしたり)を受けに行ったり、当時は珍しかったフロアーバーのクラスを受けに行ったり。
塩田バレエ なんとかしなきゃ。ってずっと思ってたかな?

 私の生徒さんたちの、ほとんどが、バレエは楽しみて終わってしまうでしょう。
ですが、幼児期は別として、ふと、写真やビデオを見た時に、恥ずかしいと思わずに、これ、私よ!って言える様に、バレエを伝えたい。

 だから、ちょっと厳しく(鬼かも)辛いのわかっていて、大事なところは諦めずに教えているのです。


塩田バレエスタジオ Shiota Ballet Studio

名古屋市瑞穂区にあるバレエスタジオです。 地下鉄桜通線桜山駅より徒歩5分

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