鬼ごっことお別れと
レッスン前に姉妹でいらっしゃっている生徒さんが、かわり鬼?という鬼ごっこをして遊んでいました。楽しそう。
「ねえねえ○○ちゃん!仲の良いきょうだいはいいんだけど、○○ちゃんや、○○ちゃんも誘ってあげてね。」
早く来た子たちで、ちょうど良いウォームアップ。
エキストラのバーの脚だけ気をつけて欲しいから、足の前に立って見ている私。
もう一人女の子がギリギリに来たけど、一旦仲間に入れて貰って、はじめて直ぐだったけど、
「時間だから始めよう」
レッスン開始。
実は今日が最後のレッスンの子がいる。
「最後だから、もっと綺麗にできるから、一番きれいな1番(ポジション)みせて!」
そう言ってみても、暖簾に腕押しさんだけど。(馬の耳に念仏の方が合うかな?先日、ことわざ覚えたって言ってたっけ)
先にお父様が、海外赴任をなさっていて、昨年3月、学年の変わり目に渡航されるはずだったのが、コロナで、延期。ここまで日本にいらっしゃったから、このまま、日本にいるのかと思っていたら、ここに来て渡航なさるそう。
今の年齢でその国に行けるチャンスは今しかない。コロナがあるから、色々心配だけどね。
シダックスで、シダックスの先輩のお姉さんのピンクのレオタードを頂いて始めたバレエ。
体は柔らかい方だし、ターンアウトも楽そう。
足も真っ直ぐ。
なんだけど、柔軟は苦手。痛いのはきらい。
バーもきらい。覚えるのも苦手。リズムも取れない子ちゃん。
すぐ床の上に大の字に寝転がってしまう。
それは、一年生になる頃にもつづき、学校行ったら保育園みたいに寝ていられないよ。って、寝転がったり、座るの絶対禁止❗️(一応、ずっと禁止だったんだけど)にした程。
実際、小さい頃はバーにつかまって、変顔してる彼女の足を音楽に合わせて、私が動かしている間は良いけど、一人で動いてね。ってなると、前半ずっと泣いていて、私ずっと困っていました。他のお子さんは、クラスは違ったけど、楽しそうではないにしろ、普通にやってる事をずっと泣いてる。
普通なら、15分位で終わる事が、1時間かかってしまったり。
知子先生が良く教えてるねって感心してくれた。
「来てくださってるから、ほうりだすわけにはいかないでしょ?」
って私。
それでも、
「もう、やめて、あっちで先生とお話ししてようか?」とか
「お電話してお迎えきてもらおうか?」
って何回言ったことか。
それでも
「やる!」
やめたことはないけど、毎回泣いてた。
他の子たちの2/3くらいしか予定進めなかったけど、スキップはニコニコして飛んで帰って行った。
上のクラスも、バーは苦手。下の組では一人だったから、ターンアウトもきれいにできていたんだけど、ある時期、お母様の仕事の都合で、バー終わった頃に来るようになって、一応、隅で4回ずつ一通りバーをしてもらってから、みんなと同じレッスンに加わってもらった時もあったっけ。
好きな事はずっとやってるんだろうなー。
いつのまにか、きちんとやれてたことが、適当に、数だけやる癖がついて、私は悲しかったな。
ある日、足首だけ開いて1番に立っていたから、手を添えて、足の付け根から開かせて、綺麗な1番に直したら、
「先生ここ捻った!」
って抗議して来て、
「アンディオールでここ(足の付け根)から開くのがバレエでしょ?」
こりゃだめだ。それでも、何度も何度も伝えていたのだけど。
順番覚えるのは苦手なのか、難しくなると、トイレ行っちゃったり、お友達の後ろに回り込んだり。
9種x2(右・左)のバーのうち、8割くらい最初の足を逆だしていたのも、最近小さな生徒さんが来て、間違っていられなくなったのか、人並みになったのは、すごい進歩だった。
この間、最近バレトン始められたという、お母様に言ったこと。
「バレエお好きなのはお母様で、この子は好きじゃないかもね。だから、綺麗に踊るのが嫌そうだったり、(お母様はもう一つ上のクラスに上げたがっていらっしゃったけど)初等科はやめても良いけど、下のクラスは続けたいのかも」
インスタも一昨年のクリスマスに覚えてくれない君のために作ったんだっけ。お陰で、今は新しいコンテンツとして、スタジオの発信源になっている。
でも、下の子の面倒を見るのが好きで、新しい子に声かけてくれて、帰り際も、「またね」って手を振ってくれて、愛嬌たっぷりでした。
きっと、海外に行ってもお友達直ぐにできるね。
最後に、お友達にお菓子を配ってお別れ。
一番付き合いが長くて、仲良しだったお友達が帰った後、
「先生!○○ちゃんにお菓子渡すの忘れた」
って持って来て
「1番の仲良しさんに忘れたらだめでしょ!」
幸い下の駐車場にまだいらっしゃったから、戻って来て貰って、
「今までありがとう。ってお別れするんだよ」
意外とあっさり。
本当にお互いあっさり。
そういえば、この子の歳くらいの時に転校した私も、バス通学で一緒に通っていた、一番大好きだった子に、引っ越すのわかっていても、いえなかったっけ。向こうが人から聞いて、私のクラスに来てくれた。
そのまま、また、次の学期が来たら、普通に会いたかった。
側から見たらあっさりだけど、本当は言いたいことがわからないだけかな?
元気でね。
また、いつか。
素敵な大人になってくださいね。
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