成長痛(バレエ教師の為の月一勉強会)

成長痛。体の組織の成長のスピードが違うから、追いつかない場所が痛くなる。解剖学を学び始める前にはそんなイメージでおりました。

レッスンの負担を軽くする等ある程度の対応はできていたかの様に思いますが、いろいろ思うと、私の中では(成長痛だから)と、余り重く考えていなかった気がします。

オスグッドは知っていても、オスグッドが成長痛と認識していなかったり。成長痛がケガでその後剥離骨折を引き起こすまでひどくなるとまでは、考えが及んでいませんでした。

また、試験の為ののお休みが、成長痛を引き起こす原因になる事をしりました。何故成長痛になってしまうかを深く考えれば納得することですが。

今回の講義では、代表的な成長痛と呼ばれるケガ
オスグッド 踵骨骨端症・シーバ病 有痛性外脛骨障害 骨剥離骨折(上前腸骨棘 下前腸骨棘 坐骨)脊椎分離症・腰椎疲労骨折について、また、ケガに対処できるレッスン時に置き換えなければいけない動きについても、学びました。

今までの生徒さんの中で、成長痛と言われて来たお子さんの多くは、大抵、2〜3回は痛いと言って来てくれましたが、その後言わなくなっていた様におもいます。言わなくなったのは、実際に痛くなくなくなって言わなくなったのなら良いですが、
(先生も捻挫は大怪我みたいに言うけど、それに比べたら大したことないって思っているみたいだから、言わなくて良いかな?好きな事できなくなるし。)
(前も痛かったけど、成長痛って医者に言われたし、成長痛ならしかたない。先生に言ったら別のアンシェヌマン考える先生に迷惑かける)
何て思っていたら。。。 

10代後半、東京に行って一年たった頃、舞台直前二週間前にスタジオに向かう途中にかなり酷い捻挫をして、レッスンとリハーサルではそのままポアント履いて踊り続け、帰りに病院寄るも、レントゲンも撮ってもらえず、「どうせ、踊るんでしょ」と湿布渡され、周りのお姉さんたちには相談して、あの薬がいい。とか、あの湿布がいいとか、サポーターでしめとけとか、アドバイスもらったものの、先生にはバレない様に、レッグカバーで隠して学校のない日は全員がずっと舞台上で踊り続けなければいけない舞台の1日10時間くらいのフルレッスンとリハーサルを続け、当日のゲネプロ(リハーサル)で、レッグカバー外さなきゃいけない状態ではじめて、
「なおこ!足痛いのか?どうした」
となるまで、先生に内緒にしていた前科がある私です。先生が怖かった訳ではなく、バレエ 好きだから先生に言えない。バレエあるあるなそんな子たちの気持ちはわかります。
舞台終了後2週間くらい腫れは引かなかったし、そのケガからあちこち悪くなっているので、絶対だめです。しっかり休みましょう。と言う現実。
それでも、ケガをしたのは、自分のせいだからと、先生ではないある方に言われました。昭和のそんな時代でもありました。

これからは、成長痛って言われてきたら、もう少しきちんと調べていただく様に言って(これがなかなかたいへんで、捻挫みたいに、一歩先に行っていただけない事が多そうだけど)本人もケガだから、でも、バレエをお休みしなくて良い。でも、ケガだからやらない方が良いことはやらない。と認識して痛みがある時はきちんと報告してもらえる様な環境にしなくてはいけないなあ。

バレエも部活も頑張る!っていう子の成長痛はバレエ だけでは対応できないけど、スタジオ内では充分に注意してあげなくては。

痛いって言う事は心が弱いってことでは無いって言ってあげなきゃいけない子と、ちょっと難しいと投げ出しちゃう甘えん坊。
みんな違ってそれで良いけど、みんな一緒に指導するのはたいへんだわ。




塩田バレエスタジオ Shiota Ballet Studio

名古屋市瑞穂区にあるバレエスタジオです。 地下鉄桜通線桜山駅より徒歩5分

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